除毛クリームといえば、塗って拭き取るだけでムダ毛の処理ができる便利なアイテムですよね。
僕も一時期除毛クリームを使っていて、その仕上がりに驚いたものです。
そんな除毛クリームでヒゲを処理しようと考えている人、いませんか？
それは絶対に止めてください。
何故なら、顔は皮膚が薄く、除毛クリームの影響を受けすぎてしまうからです。
実際に除毛クリームを顔に塗ってしまい、肌トラブルになったという声が数多く挙がっています。
この記事では、除毛クリームを顔に塗る危険性と、正しいヒゲ処理の方法を紹介します。
結論から言うと、根本的なヒゲの悩みを解決する方法は脱毛を受けることです。
除毛クリームを顔に塗るのはリスクしかありません。
肌トラブルを防ぎ、ヒゲ処理に困らない毎日を送りましょう。
【失敗しない】オススメのヒゲ脱毛クリニック・サロン5選と選び方
顔に除毛クリームを塗ってはいけない理由
冒頭でも話した通り、顔に除毛クリームを塗ってはいけない理由は、顔は皮膚が薄くて刺激を受けやすいからです。
除毛効果の有効成分は「チオグリコール酸カルシウム」という物質です。
チオグリコール酸カルシウムはアルカリ性と還元性も持ち、毛髪を構成するケラチンというタンパク質の結合を分解します。
結合を切られたタンパク質は毛としての構造を保てなくなり、拭き取るだけで簡単に除毛できるようになります。
しかし、ケラチンは表皮の成分でもあるため、毛と同様に皮膚も溶けてしまいます。
顔や陰部は特に皮膚が薄く、除毛クリームの影響が出やすいため、そうした部位にクリームを塗るのは控えてください。
余談ですが、ケラチンにはシステインという硫黄分を含んだアミノ酸が多く構成されています。ジスルフィド結合という硫黄原子の結合をもっており、チオグリコール酸カルシウムによってこの結合が分解されます。すると、硫黄が露出して温泉地のような特有のニオイが発生します。
顔に除毛クリームを塗ったらどうなる？
顔に除毛クリームを塗ると、肌荒れのリスクがあります。
除毛クリームの有効成分であるチオグリコール酸カルシウムは毛を構成するケラチンを分解します。
実は、ケラチンは毛だけではなく表皮の成分でもあります。
ムダ毛の処理と同時に、皮膚もダメージを受けてしまうんですね。
代表的なトラブル
・赤み
・痛み
・かゆみ
・腫れ
・硫黄臭で気分悪化
クリームを塗ったら赤みが出た、ヒリヒリしたというのは表層の皮膚が溶けてしまった状態です。
腕や脚に塗っても炎症を起こす可能性があるのに、顔や陰部に塗ったらどうなるかは想像に易いですよね。
炎症を起こすと肌のバリア機能が低下するため、紫外線を受けてシミになる可能性もあります。
昨今ではマスクを付けている時間が長いので、マスクが擦れて肌荒れが悪化することもあるでしょう。
また、毛が分解される時、ケラチンに含まれる硫黄の影響で硫黄臭がします。
硫黄は温泉地のニオイの素であり、大抵の人は不快に感じるでしょう。
ヒゲの処理でクリームを顔に塗ると、発生した硫黄臭をモロに嗅いでしまうことになります。
臭気を吸ったことで頭痛がしたり、気分が悪くなる可能性があります。
使用時は換気扇を回してくださいね。
除毛クリームによる肌トラブルが増加中
最近では国民生活センターに、除毛クリームによる肌トラブルが相次いで報告されています。
元々女性が肌トラブルに遭う件数はそれなりにあるのですが、男性の被害報告も増加しています。
特に、男性の場合はヒゲ処理のために除毛クリームを使用したというケースが多いです。
男性の美意識が高まっていることと、ネット通販で買いやすくなったことが後押ししていますね。
間違えて定期購入してしまい、解約できないという金銭トラブルもあるようです。
顔に除毛クリームを塗ってしまった時の対処法
除毛クリームを顔に塗ってしまったらすぐに洗い流し、しっかりとスキンケアをしましょう。
- すぐに除毛クリームを落とす
- 肌荒れが起きた部位を冷やし、保湿する
- 肌荒れが長引いたら皮膚科へ
使用中にかゆみや痛みが出たら
除毛クリームの使用中に痒みや痛みを感じた場合、その時点ですぐにクリームを取り除きましょう。
取り除く際は、極力こすらず水やぬるま湯で洗い流します。
除毛クリームははアルカリ性で皮膚を溶かします。
石鹸のようにヌルヌルして落としにくいですが、手やタオルで優しく押し当てるように流しましょう。
患部の保護
濡れタオルや保冷剤を包んだタオルで患部を冷やし、ワセリンや軟膏を塗って保護します。
患部が温かいと、血行が良くなって痒みや痛みが出やすくなります。
ワセリンは体に馴染みやすくて優しい成分なので、患部の保護に有効です。
数日経っても症状が改善されなければ、皮膚科を受診してください。
受診の際は原因となった除毛クリームを持っていくようにすると、より適切な診療を受けられます。
使用後に炎症が出たら
除毛クリームの使用後に炎症が起こった場合、上記と同様に患部の保湿ケアを行います。
症状が数日ほど長続きするようであれば皮膚科を受診しましょう。
正しい除毛クリームの選び方・使い方
除毛クリームを選ぶポイントは以下。
除毛クリームを選ぶポイント
・保湿成分配合
・医薬部外品である
・デリケートゾーンにも対応している
除毛クリームの選び方
保湿成分配合で、医薬部外品のものを選ぶのがオススメです。
スキンケア成分が入っていれば肌荒れリスクを軽減できますね。
また、デリケートゾーンにも対応しているクリームならより肌に優しいです。
医薬部外品とは「人体に対する作用が緩和なもので、機械器具等ではないもの」と定義されています。
医薬品と化粧品の中間のような立ち位置で、医薬品よりは効果が弱いものの、体への負荷も控えめなものです。
厚生労働省の認可された成分なので安心感がありますね。
除毛クリームの使い方
除毛クリームには使用方法などの注意書きが必ず添えられています。
基本的な使い方と注意点は以下の通りです。
パッチテスト
- 除毛したい箇所にクリームを塗布
- 所定の時間放置する（5〜10分）
- 水かぬるま湯で優しく洗い流す
- 一日様子を見る
ムダ毛処理本番
塗り方はパッチテストの時と同様です。
ただし、ムダ毛がクリームに埋もれるぐらい多めに塗らないと、効果が出にくいです。
クリームを洗い流したら必ず保湿してください。
うまく処理できなかったとしても、クリームの再使用には1週間空けるようにしましょう。
連日の使用は肌を痛めます。
クリームを使う時の注意点
・事前にムダ毛を剃らない
→肌が傷つくので、除毛クリームで肌荒れするリスクが高まります。
・換気する
→発生した硫黄臭で気分が悪くなるかも知れません。
・部位ごとに塗る
→複数箇所塗ると時間の管理がしにくくなり、クリームが長時間肌に触れてしまいがちです。
→今日は左腕、明日は右腕など、分けて塗ると肌に優しく処理できます。
・排水口ネットを用意
→ムダ毛がポロポロ取れて排水口が詰まりやすくなります。
クリームが肌に合うかどうかは人それぞれです。
メーカー指定の使用方法を守っても肌荒れが起きるリスクはあるので、トラブルに対処できるような準備をしておくと安心ですね。
顔に使える除毛クリームってあるの？
顔に使える除毛クリームはありません。
全身用と謳っていても、顔やVIOは控えてくださいとの注意書きが…
モノによってはVIOまでは使えたりします。
探せば顔用もあるんじゃないか？と思って僕も改めてリサーチしたのですが、マジで見つかりませんでした。
もし顔にも使える除毛クリームを知っていたら教えてほしいです！
除毛クリームでヒゲ脱毛できる？
除毛クリームでヒゲ脱毛はできません。
クリームは表面に伸びてきた毛を分解するだけなので、毛穴の根本には毛が残っています。
腕や脚の毛は成長が遅いですが、一ヶ月ほどで元に戻ります。
脱毛するには、発毛組織である毛乳頭や毛母細胞のはたらきを止める必要があります。
失敗しないヒゲ脱毛
ヒゲを処理したいと思うのであれば、クリニックやサロンで脱毛をするのが確実な選択肢になります。
というか、根本的な悩みを解決するには脱毛しかありません。
ヒゲが生えてこなくなれば、処理に悩むこともなくなるので。
脱毛と言えばお金もかかって大変そうと思われるかも知れません。
しかし、人生トータルで見ると実は安上がりだったりします。
最初のハードルは高いですが、それを乗り越えたら見える景色が変わります。
ヒゲの悩み
・ヒゲの処理が面倒くさい
・青ヒゲが気になる
・カミソリ負けする
・女性ウケが悪い
こんな悩みが全て吹っ飛びます。
僕は以前ヒゲの処理に1日30分かけていましたが、今では2ヵ月に5分です。
ヒゲ抜きに命を懸けていて、本当に無駄な時間でした…
朝もゆっくりできますし、夕方に伸びたヒゲを気にすることもありません。
ヒゲ脱毛でどんな未来が手に入るかは、こちらの記事で紹介しています。
まとめ｜ヒゲの処理なら脱毛一択
除毛クリームを顔に塗る危険性は、皮膚が薄くて有効成分のチオグリコール酸カルシウムの影響を受けやすいことにあります。
最近では、除毛クリームを顔に塗ってしまったことで肌トラブルになった、という報告が急増しています。
特に、ヒゲ脱毛をしたいと考える男性が除毛クリームに手を出しています。
基本的に、除毛クリームは顔には使用できません。
リスクを承知で顔にクリームを塗ったとしても、すぐまた伸びてきます。
顔にクリームを塗るメリットは皆無で、肌に負荷をかけるだけです。
ヒゲの悩みを根本的に解決する方法は脱毛しかありません。
脱毛を始めるハードルは高いかも知れませんが、早く始めた方が快適な時間を増やせますよ。
僕もヒゲ脱毛を経験し、ヒゲの悩みとは無縁の生活を手に入れました。
